微生物資材
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微生物資材


・微生物の有用性

 

 土の中には動植物の有機物やそれを分解するミミズなど
 の小動物がいて、そして膨大な数の微生物群がいます。
 これらの膨大な微生物が安定したシステムを存続させています。
 このようなミミズなどの小動物や微生物群のおかげで
 作物が生産されます。

・微生物と連作障害


 微生物のエサである有機物の補給が不足すると、微生物の数、
 種類ともに減少し、微生物からの養分供給が減少し、
 また養分のバランスも崩れます。
 結果として、作物の生長に悪影響が出ます。
 これが、連作障害のひとつの原因です。

  

・発酵と腐敗


 発酵も腐敗も、微生物が有機物を分解し、特定の物質を生成することを
 いいます。生成される特定の物質が人間にとって都合がよければ発酵、
 悪ければ腐敗となります。
 ですから常に土壌が発酵に向かうように、有機物をすき込み、
 初期の間は微生物資材(EM菌、土着菌など)を使ったりして、
 くれぐれも腐敗に傾かないようにすることが大事です。
 窒素分や水分が多い有機物は腐敗しやすいので、気をつけます。
 そうすれば結果として、健全でおいしい作物が取れるのだと思います。

・よい土とは


 畑全体が発酵している(微生物の数、種類とも多い)
 微生物が作物の養分となる窒素分を蓄えている
 微生物が蓄えている養分は流出しにくい
 微生物により土が団粒化されている
 養分バランスが取れている

 微生物資材を使うことは、自然農法の絶対条件ではないと思いますが、
 土ができるまではと思い、今現在はEM菌を使用しています。
 これは土着菌でもいいと思います。

・EM菌とは


 EM菌とは有用微生物群(Effective Microorganisms)の略で、乳酸菌や酵母菌、
 光合成細菌など約80種類の微生物を集めて人工培養した培養液です。
 琉球大学の比嘉照夫教授が開発し、農業をはじめ環境、医療など幅広い分野で
 その効用が期待されています。
 EM菌は自然界の森林などの良い土壌から採取した微生物から、
 有用な微生物を選んでを人工培養したものです。
 その主な微生物は乳酸菌群、酵母群、光合成細菌群、糸状菌群、
 グラム陽性の放線菌群です。
 この中には発酵食品である味噌、酒、醤油、乳酸飲料、納豆などに
 利用されている微生物もあります。

・EM菌の効果


 1グラムの土の中には1億以上の微生物が棲んでいるといわれています。
 これらの微生物の中に病原菌が多くいれば、作物が病気や害虫に冒されやすい
 不健康なの土壌となりす。
 逆に有用な微生物が、土の中に数多くいれば土は健康で作物も丈夫に育つ
 健康的な土壌となります。

 EM菌を水で希釈し散布を続けると、健康的な土壌になり
 次のような効果が得られます。
  a.微生物が土壌の団粒化を促進するので、
    排水性、保水性の向上が期待されます。
  b.土壌の改善により、農産物が増収、品質向上します。
  c.緑肥をすき込むことにより、未分解有機物の有効利用ができます。
  d.微生物により土壌養分が作物に吸収されやすい形になり、
    肥料節約になります。
  e.光合成能力が高まります。
  f.有用微生物が優先的に繁殖することにより、
    有害微生物の繁殖が抑制されます。
    そのため、連作障害が軽減されることにもなります。

・EM菌が好むエサ


 EM菌が働くためにはエサが必要です。
 a.糖蜜(サトウキビから砂糖を搾り取ったかす)
 b.米ぬか(いろんな栄養がバランスよく含まれているため)
 c.有機物

・EM菌が好む環境


 a.適度な水分があれば、微生物の繁殖、働きが強くなります。
 b.EM菌は紫外線を特に嫌いますので、土壌に散布した後は直ちにすき込む
   必要があります。
 c.EM菌に含まれている微生物はほとんどが、20°Cから35℃前後の
   温度を好みます。
 d.作物の栽培にとってもっとも適当な土壌PH5.5から6.5を、EM菌も好みます。
   そのため土壌によっては、貝化石などでPHの調整が必要な場合があります。
 e.EM菌は土壌粒子や腐植の中にすみますが、炭やゼオライトなどの
   多孔質のものを好みます。

・微生物資材の使い方


  緑肥をすきこむ際に、緑肥の上に米ぬかをまき、
  その上に500倍程度に薄めたEM菌の活性液を散布してから、
  5cm程度に浅くすき込みます。
  もっとも、すき込むといっても家庭菜園では機械力がありませんので、
  実際にはスコップで薄く土をかける程度です。
  そして、3週間後くらいに播種または苗の定植をします。

・EM菌の入手先


 

EMライフ 楽天市場店


  

土着菌の採取法


・山や森に堆積している落ち葉の地面に接している部分の落葉の層を集めて、
 段ボール箱に入れます。
・その上に三杯酢(酢、砂糖、醤油)を混ぜたおにぎりを置き、
 布をかぶせて室内に置きます。
・1週間位すると土着菌がおにぎりに繁殖します。
・これを米ぬかと水を混ぜて培養します。



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